身体も心も温まる ホットウイスキー

朝晩だけでなく、日中も寒さが増してきましたが皆様お元気でお過ごしでしょうか?
バーのお酒はカクテルを始め割ものでも氷を使うものが多いので、
冷たい飲み物ばかりあるように思われがちですが、温かい飲み物もありますよ。
今日はシンプルにウイスキーのお湯割り、ホットウイスキーの巻です。
作り方はいたって簡単です。
温めたホット用のグラスに30ml~45ml程度のウイスキー
(飲みやすくバランスのいいブレンデッドウイスキーがお勧め)
これにお好みですが、ベースのウイスキーに対して2倍~4倍のお湯
これで出来上がりです。しかしこれでは芸がないので、
レモンスライスの果肉の部分に丁子(クローブ)というハーブのホール(楔形)を刺して、
グラスに入れます。そうすると香りがいいだけでなく、身体を温めたり、心を落ち着かせたり
抗酸化作用などの効果も期待できるようです。
甘みが欲しい場合は、黒糖や蜂蜜を適量入れていただくといいかと思います。
冬の特に寒い日にお試し下さい、身体の中から温まりますよ。
スポンサーサイト
ウイスキーの似合う女(ひと)へ

朝の気温がだいぶ冬らしくなってきましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
もう街角には街路樹のイルミネーションやクリスマスツリーに明かりが灯り、
冬のイベントに向けて街の夜は彩りできれいに飾られています。
華やかな灯りに歩く人たちも歩みがゆっくりしているように感じました。
年末年始の賑やかなシーズンの到来です。
そんな華やいだ街から少し離れたバーのカウンターでは、一人の女性が新たな旅立ちを胸に
ウイスキーのグラスを傾けていました。
初めてこのバーの扉を開けてくれた新人の時から5年、彼女はバーのカウンターが似合う人に、
ウイスキーの似合う大人の女(ひと)になっていました。
そして新天地に向けての抱負を彼女は晴れやかな笑顔で話してくれました。
安定していると言っていい大手企業を辞めても新たな一歩を踏み出すと。
私も20年ほど前、バーマンになろうと心に決めた頃のことを思いだしました。
実家の近くの駅で幼馴染が数人いるのですが、その幼馴染のお父さんに偶然出会い
道すがら、サラリーマンを辞めてバーマンになろうとしている話しました。
幼馴染のお父さんは私に「志、志があればいい、それがあれば大丈夫だ。」と言ってくれました。
この言葉は今も時折思い出しますし、その時大きな勇気をいただきました。
確かに新天地を目指して古巣を飛び出して、皆が上手く行くわけではないけれど
成功率80%~100%なら皆飛びます、でも30%、50%で飛ばないと飛べないような気がします。
飛んだら、何が起きるかわかりませんが、何が起きても志を胸に一歩づつ進んでいくしかない。
やれるとこまで頑張る。といったところでしょうか。
ウイスキーよ、目の前で両手でグラスを包む彼女に勇気と幸運を与え給え。
カウンター越しの話① ポール・ジロー 15ans

一雨毎に肌寒さが増してきましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
最近数年ぶりのお客様がご来店されました。実際は2年から3年くらいなのに、
もっと長く来てなかった気がすると言われて、お気に入りのブランデーをご注文になりました。
このブランデー、グランシャンパーニュ産のコニャック、ポール・ジローはブドウ栽培から全て
手作業で行い、割とお高いランクのブランデーにも入れられているカラメルなどの添加物を
一切加えていないフレッシュな香りのする、手間と時間をかけて丁寧に造られたブランデーの逸品です。
すみません話を戻します。
私も10年は大袈裟ですが、5年はお会いしてなかったような感じがしました。
店の内装も変えていないのもあって、お客様は時間が戻ったみたいで懐かしいと感じられたようです。
よく聞く話ですが、年齢を重ねると時間が経つのを若い頃に比べて速く感じることを
ここ最近ますます実感します。
その2、3年間でさえ短く感じていたのに、お客様も私もお互い近況を話す中で、
いろんな出来事があり、速く流れていた時も意外に厚みがあったことに気付きました。
そして、もう11月です。一年経つのは早いものです。時間の使い方が下手な私は
尚更毎日の中で、そう思います。
時間がないと感じるときに時間はあったり、時間があると感じるときに時間がなかったり、
使い方次第なんでしょうね。前出のコニャック、ポール・ジローは時間はかかるけれど
無駄にしない人々の手によって造られているんだろうなとふと思いました。
今年のあと2ヶ月、気を取り直して有意義に過ごしたいものです。