ミントジュレップ 夏の定番

皆様、お久しぶりです。
だいぶご無沙汰しております、もう6月も終わりですが皆様お元気でお過ごしでしょうか?
さてちょっと初夏とダービーをずれましたが、夏のお薦めカクテルと言えばミント・ジュレップですね。
海外のウイキペディアにミント・ジュレップについて記されていたのでご紹介させていただきます。
ミント・ジュレップは伝統的にミントの葉とバーボン、シュガーシロップ、そしてクラッシュドアイス、
この4つの材料で作られます。ミントも南部の諸州、そしてケンタッキー州ではこれも伝統的に
スペアミントを使います。
正式な調製方法は一般的な議論でそれぞれのバーテンダーによってかなり異なる方法があるようです。
そのミント・ジュレップは大まかに「スマッシュ」いわれるドリンクの仲間(他に例を挙げると
ブランデースマッシュもモヒートと同じように)でミントの葉と他の材料を混ぜ込んで
風味をつけて調製しドリンクを仕上げます。
そのステップはカクテルの香りやジュースをより一層引き立て、成分や材料を加えることで風味を強めています。
またミント・ジュレップは伝統的にしばしば銀や錫のカップで供されていて、持ち手はカップの淵から底にかけて
ついていました。これはカップの外側を凍らせるのを可能にするためで、持ち手の配置は銀や錫のカップに手の熱
が伝わることを減少させる方法として考えられたのです。
しかし今日、ミント・ジュレップは一般的に大きめのオールドファッションドグラス、コリンズグラスや
ハイボール用のタンブラーにストローで供されています。
ミント・ジュレップはおそらく18世紀中、南部の州が起源ではないかと言われています。
そしてミント・ジュレップが上流階級から出たと言う符号点がいくつかの様相から結びついています。
飲み物を単に提供するという能力の他に、第一、当時アメリカの南部では高価な氷を使うということは冷凍室を
所有しているか、または氷を買う富を意味するものだし、第二に銀器(銀メッキではなく)は富の象徴であり、
そして第三に、家の冷凍室に行ってウイスキーや銀器に触れきちんと銀器を凍らせてその飲み物を作り
供することができる信頼ある召使いが必要だったはずです。
アメリカ上院議員だったケンタッキー州のヘンリー・クレイ氏はワシントンの邸宅にいる間、有名な
ウィラードホテルにあるラウンド・ロビン・バーにてミント・ジュレップを紹介しています。
ジュレップと言う言葉は一般的に甘い飲み物と定義され、特に薬の代用品として使われていた。
言葉それ自体はスペイン語の ”ジュレーペ ”スペインーアラビア語から派生していて、
これはローズウオーターを意味するペルシャ語の ”ゴラブ ”からきていると。
ミント・ジュレップもともと早くも1784年には胃が度々起こる吐き気や嚥下が困難であったりで具合が悪い時に
飲まれるものとして文献に規定されているのが発見されています。
1803年ロンドンでジョン・デイビスが出版した本にもミント・ジュレップの記述が見られます。
そこにはヴァージニアの人々は朝1ドラムのミントを漬けた蒸留酒を飲んでいると、しかしながらデイビスは
どんな蒸留酒が使われていたかは明記していなかったのです。
19世紀には、アメリカ人はバーボンベースのジュレップだけでなく、ジュネバや年代物のジンで作るジンベースの
ジュレップも好んでいたようです。
イギリスの提督フレデリック・マリアットの1840年の本、『ダイアリー・イン・アメリカ』第2シリーズで
41ページに ”本物のミント・ジュレップ ”をこのように記述しています。
ボルドーワインやマディラワインで作られるいろいろなミント・ジュレップがたくさんあるけれど、
本物のミント・ジュレップの材料は次の通りだ。
どうやってそれを作るか私が習ったところでは、タンブラーに12枚程のミントの柔らかい新芽の枝と
その上にスプーン一杯の砂糖を入れ、同じ分量のピーチブランデーを三分の一かそれよりちょっと少なめに注ぎ、
それから1ポンドの氷をクラッシュドにしてタンブラーを満たす。
美食家はタンブラーの外側を氷のつらら状に覆い、タンブラーの縁をカットパイナップルで拭う。
そして、飲むほどに氷は溶けていくのだと。
1862年版 バーテンダーズ・ガイドでは、ジェリー・トーマスの「ミックスドリンクの作り方と陽気な仲間」
に5個のミント・ジュレップのレシピ(どのように供されるというイラストだけでなく)はコニャック、
ブランデー、ジン、ウイスキーだけでなく、モーセルのスパーリングワインまでも考慮しています。
トーマスはミント・ジュレップについてアメリカ独特な飲み物と述べ、後にイギリスで1916年に
マリアット提督に紹介されたオールド・ホワイトで出された伝統的なバージニアレシピに説明されていました。
”らせん階段で名高い歴史あるバールームに着いた。そこは薄暗く、クラッシュドアイスの山に横たえられた
大量のミントの匂いがした。在りし日のホワイトサルファーはミント・ジュレップとヴァージニアトディで
始まったが、ここも世界的に名が知られてしまった。ミント・ジュレップは最近の混ぜられた合成物ではない。
それらは純粋なフレンチブランデー、ライムストーンウオーター、昔風のすり鉢状の砂糖、クラッシュドアイス
、そして、耳たぶのような手触りのミントの小茎・・・”
しかしながら近年バーボンベースのミント・ジュレップは決定的にジンベースにシェアを食われているそうです。
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