針 毒牙 皮肉屋 スティンガー

お久しぶりです。
ずっと居座る寒波のせいで
冷え込みのきつい今日この頃ですが、
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今日はカクテル スティンガーのお話です。
カクテル言葉では、毒牙 皮肉屋と散々ですが
スティンガーは1890年頃が起源だといわれているカクテルです。
そのカクテル名は精神的にきつい事を言ってくる
裁判官が由来だとも言われていました。。
ブランデーとホワイトミントリキュールと
シュガーシロップで作られると1892年にウイリアム・シュミット氏
カクテルブック Following Bowlにあります。
スティンガーは瞬く間にニューヨークで評判になり、
すぐにソサエティ、上流階級に知られるところとなりました。
1930年に発刊された ジェリー・サリバン氏の
The Drinks Yesteryear :A Mixology,によると
禁酒法時代までは、スティンガーはバーテンダーのレパートリーでは
論評のまとでした。
当初、スティンガーは食前酒としてのカクテルとしてよりも
むしろ食後酒のディジェスティフとしてみられていました。
1010年、1920年にユーモア作家 ドン・マークウイスの作品の中で
スティンガーはカクテルとしてではなく、上流階級のステータスとして
記されています。
しかしながら時が経ち、スティンガーはカクテルとして
好んで飲まれるようになったのです。
スティンガーはアメリカ合衆国の禁酒法時代流行っていたカクテルだったのは
当時手に入る劣悪なブランデーの味をクレーム・ド・メンテ(ミントリキュール)が
隠してくれたためでした。
1970年代後半アメリカ人はスティンガーを好まなくなって
21世紀初めにはあまり知られていないカクテルになってしまったようですが…。
少しミントリキュールを抑え目にしてみると
ほんのりしたミントの清涼感がブランデーの甘さを引き立てる味わいは、
食後酒としても、もちろん
気分を変えたい大人の女性のお供にいいカクテルではないでしょうか。
是非、お試しください。
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