カウンター越しの話① ポール・ジロー 15ans

一雨毎に肌寒さが増してきましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
最近数年ぶりのお客様がご来店されました。実際は2年から3年くらいなのに、
もっと長く来てなかった気がすると言われて、お気に入りのブランデーをご注文になりました。
このブランデー、グランシャンパーニュ産のコニャック、ポール・ジローはブドウ栽培から全て
手作業で行い、割とお高いランクのブランデーにも入れられているカラメルなどの添加物を
一切加えていないフレッシュな香りのする、手間と時間をかけて丁寧に造られたブランデーの逸品です。
すみません話を戻します。
私も10年は大袈裟ですが、5年はお会いしてなかったような感じがしました。
店の内装も変えていないのもあって、お客様は時間が戻ったみたいで懐かしいと感じられたようです。
よく聞く話ですが、年齢を重ねると時間が経つのを若い頃に比べて速く感じることを
ここ最近ますます実感します。
その2、3年間でさえ短く感じていたのに、お客様も私もお互い近況を話す中で、
いろんな出来事があり、速く流れていた時も意外に厚みがあったことに気付きました。
そして、もう11月です。一年経つのは早いものです。時間の使い方が下手な私は
尚更毎日の中で、そう思います。
時間がないと感じるときに時間はあったり、時間があると感じるときに時間がなかったり、
使い方次第なんでしょうね。前出のコニャック、ポール・ジローは時間はかかるけれど
無駄にしない人々の手によって造られているんだろうなとふと思いました。
今年のあと2ヶ月、気を取り直して有意義に過ごしたいものです。
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